かなりの年月を経てきたとみられる民族大刀、鞘まで含めて全85cm余りとかなりの大型です。
刀身から柄まで一貫して大きな反りが特徴的、刀身は小錆散見されるも厚く広く今なお堅固。
柄拵えに満遍なく施された彫刻が大変アイヌ的、おそらくエムシやタシロと呼ばれていた貴重なものかと！

かなりの大きさになるアイヌ刀でおそらく実用鉈としてのものを刃引きして模造刀にしたものかと。
刀身だけで50cm余りになる分厚い鉄打ち、厚みも4.5mmほどあり刃幅も刃元40mmと肉厚極太。
この厚みも切っ先付近まで均等にあり重厚感もかなりのもの、よく言う日本刀の流用というより専用に誂えたものなのかも。
経年の小錆もちらほら見えるものの、本来は魔除けの為に錆びさせるらしくこのままで鑑賞も乙なものかと！

鞘と柄の丸木材も極めて野太く厚みがあって堅固、小傷汚れもあるものの往年の雄姿をよく保っております。
縄文的な牧歌観の感じられる彫刻は大らかでいて作り込みも細やか、工芸的な目線でも見どころ満載！
姿かたちから意匠まで北端の人々の民族的な世界観を十全に表した貴重な一大芸術品です！

これを逃せば二度は見れない貴重なアイヌ文化の一大体現！
他にも色々出品企画中！ご興味あらば是非！